キミの始まり
ついに僕の情報端末にアシスタントAIを入れることに親が同意してくれた!学校でも持ってないのは周りだと僕だけだったからすごい嬉しい。人と会話出来るAIとみんな思い思いの話をしているみんなを見るのが羨ましくて堪らなかったんだ!さっそく、起動して挨拶しなきゃ。
「初めまして、だね。キミはなんていうの?」
「――私ハアシスタントAIシステム。名前ヲ付ケルコトデ起動ヲ簡略化出来マス」
「キドウ?カンリャクカ?よく分からないけどそうだなぁ……」
とりあえず名前をつければ良いのかな。これから一緒に過ごしていくことになるんだから僕が好きになれる名前が良いよね。
「……うん、決めた、キミの名前は『スター』だ!」
「――『スター』確認シマシタ。star、日本語デ星トイウ言葉二当テハマリマス。由来ハ何デスカ?」
「由来?それはまだ教えないよ!これから僕と話してみて探してみて!」
「分カリマシタ。デハ、何ヲ話シマショウカ」
「いっぱいあるよ!えっとね……」
「おやつカンパニー ベビースターラーメンチキン」
好きなものを分けられるのは信頼の証、だから。