ハンカチーフ
おお、孫や。これをあげよう。これはお前の十三歳への誕生日プレゼントだ。……そう気落ちした顔をするんじゃない。まぁ 当の品がハンカチじゃ仕方もないか。
これはな、贈り物であって儂からの細やか頼みでもある。どういうことかって? 少しは儂の話を聞いてくれい。
そう、儂はお前にハンカチのような男になって欲しい、と思っておる。ハンカチは色んな事に使える。汗や汚れをを吸いとったり、涙を拭ったり、他にはええと……そう、何かを包んだり出来る。……汚いじゃと? バカ言え! そういう事に使えるのはハンカチが清潔で綺麗だからじゃ! 元から汚いモノを使おうとする者はおらん! お前さんだってそうじゃろう?
つまりな、お前さんにはそう生きて欲しいんじゃ。誰かの汗や汚れを労わったり、時に誰かの涙を拭ってやれたり、そう、包み込めるような何かを与えてやれるような男に。
そして、柔らかくあれ。ハンカチは色々なことに使えてな、ぱっとは出てこないんじゃがな。しかしそう使われるのはハンカチが柔らかいからじゃ。それはきっと武器になる。間違いない。
何故かって? かく言う儂もこれで婆さんを落としたのじゃからな。きっと役立つじゃろう。
もし、お前さんの生き方に合わないと思ったなら使わんでいい。じゃが、そういった生き方があるんだということは忘れてはならん。いいな?
改めて、誕生日おめでとう。
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清潔だと、頼れると思うから、使うのだ。