ランタンライト
既に日は落ち、家の外では月が辺りを照らす夜になっていた。今日はあたしのうちで友達と集まってお泊り会、的なものが開かれている。まぁ、既に始まってから6時間は経っているので始めた頃の騒がしさはもう無くなっているけども。うつらうつらと、船を漕いでる子もいるみたいだ。
そろそろ眠い子もいるから部屋の電気落としてこっちにするよ~。
そう言って、部屋の隅に置かれていたランタンライト「BRUNO LEDランタン」を電源を点けてからテーブルの中心に置いた。
仄かな明かりがこの部屋の中を照らしてくれる。滅多に使わなかったけどこういうときには便利なモノだと思う。電気だから安全であるし、何より周りを程よく照らせる。
おおー、意外と明るいもんだね。これならもう少しは話し続けられるね。
部屋の明るさに比例してるのか、少しトーンを落とした声で話す。こちらもそれに倣って返事をする。なんだか、この囁き合う感じが内緒話をしているようでこそばゆく思えた。
「BRUNO LEDランタン」シリーズ
夜は長い。なら話そう。夢を見るまで。