おはなしコマーシャル

おはなしにコマーシャルをくっつけたら、もっと素敵になりました

戯言

 人は時に縛られながら生きている。それは誰だって一緒だし僕だって同じ、おおよその生物にとって普遍的なことだ。昼に活動し、夜に休む。反対の刻み方をしてるやつもいるだろう。そんな、時の流れだ。

 だけど、僕たち現代人は時に縛られるだけでなく時を切り売りしている。一日を24分割し、それを時間と定めて、昼と夜ではなく、その24つの刻みに従って生活を営んでいるのだ。人の理性と英知の為せる技なのだろう。

 僕だってその一人だ。決まった時間に起き、決まった時間に働くことで時間を切り売りしている。その中で僕は時間に支配される。時間を確認しながら仕事をする。それ以外のときだって明日の時間を気にしながら遊んだり、休んでいる。

 僕の部屋には時計が2つ……腕時計、PC、スマホも入れれば優に片手を超える。どこでも時間が確認できる。逆に言えば、時間に見られているとも言えるかもしれない。時の流れの中で人だけが時間に刻まれ生きている。なんだかそれがとても寂しいことのように僕は感じたんだ。

 ……あ、別にその時と時間の話をどうこうしたいって訳じゃないんだ。ただ、その時間と生きていくのなら時計とかそういうのはやっぱり無機質なものじゃなくて何か心に響くような、遊び心のともいうような、暖かさを感じることの出来るモノの方がきっと良いと思うんだ。ただ、それだけ。そう思ったの。

 

「BRUNO タペストリークロック」

 縛られたくはない。けど、そこにあると落ち着くから。