おはなしコマーシャル

おはなしにコマーシャルをくっつけたら、もっと素敵になりました

出会い

  今日から僕の仕事のお共に仲間が加わる。その名は「Zojirushi TUFF SM-L60」と言って、所謂魔法瓶と呼ばれる類のものだ。毎日買うペットボトルに虚しさを覚えた僕の脳内会議はやむなしと採決をしたのが発端である。

 大容量のモノやお茶パックなどを事前に家に用意しておけば悪くない節約効果が期待できそうだし、洗うこともまぁ夜にまとめてやってしまえばなんとかなる。そして、なにより保温・保冷機能のありがたさが分かる。一日中夏には冷たく、冬には暖かい飲み物があるというのはそれだけで気力が湧いてくる。休日なんかもちょっと多めに作ったコーヒーでも入れていく、というのも面白そうだなと思えた。

 うん、季節と一緒に魔法瓶と過ごすのも悪くない。

パーティー

 時間を忘れてしまいたい。そしたらずっとこの時間を楽しめるだろうに。

 そう思ったのはもう終盤に近づいたときだった。今日は友達と私の家でたこパを開くことになっていた。それは特に変更やドタキャンも無く、つつがなく始まりを迎えたののだった。

 それまでの私は一抹の寂しさを感じていた。所謂ホームシックだろうか、とかくその感傷を紛らわせるために色々なものを買っていた時期があった。このたこ焼き器もその一つだ。最初は浮かれ気分で一人たこ焼き祭りをしていたけどすぐに飽きてしまって、それから押入れに仕舞ってたやつ。そのことを友達に話したら他にも人を呼んでたこ焼きパを急遽開くことになっていた。

 ……一人暮らしを始めてからこんなに人を家に入れたのは初めてかもしれない。騒がしく鳴り過ぎないように注意したりはしてる。けど、囲んでたこ焼きを作ってるだけで子供が秘密基地に集まって会議をしているかのような、そんな懐かしい気持ちを思わせる。

 時間を忘れてしまいたい。けど、もう終わりだ。

 それぞれ帰っていく友達を見送るたびに言いたくなる。けどなんだか恥ずかしくて心の中で呟くだけにする。

 また、やろう。

 

アイリスオーヤマ ITY-18A-R たこ焼きプレート」

 それは豪華絢爛なパーティーじゃないかもしれない。けど、この穏やかな時間が欲しくなる。

朝の時間

 朝、狭い部屋の中で反響して鳴り響く目覚まし時計のアラームで目を覚ました。時間は予定より二十分遅れ、どうしてこんなに五月蠅いのに起きなかったのか。私でもさっぱりである。

 急いで布団から飛び出して朝ごはんの支度しなくては。朝は家で食べたい派なのだ。なんかその方が優雅な気がする。たぶん。

 トースターには市販の食パンを突っ込んでおく。パンのお共のため「T-fal アプレイシア プラス カフェオレ 0.8L」に水を入れスイッチオン、電気ケトルならやかん違って火元を気にしなくても良いのでこんな朝にはありがたい。

 そのままそれらを放置してパッと顔を洗い、パパッと寝癖を直し、パパパッと制服へと着替える。ここら辺はもう手慣れたものだ、緩みはない。

 トースターからこんがり香るパンを取り出し、沸かした水でインスタントスープも完成。これに牛乳も足してささやかな、けれども私にとってのみやびな時間だ。

 それじゃ、いただきます。

 

T-fal アプレイシア プラス 0.8L」シリーズ

 余裕は、他の事を楽しむために必要だ。

 

誰かの一幕

 おかえり。今日も一日お疲れさま。仕事の方はどうだった?なになに、一日中書類仕事ばっかりで大変だった?首とか肩がすごい辛そうだね……よし、マッサージしよう!少しでも疲れを取ろう。はいはいそこの椅子に座ってくださーい。

 首の付け根あたりから指でゆっくり押し揉み~、手のひら使って肩の付け根まで広ーく引っ張り揉み~、最後に頭の頭頂部に向けて両手の指で囲むように押してくよ~。

 はい、少しは良くなったかな?……うん、リラックスできてるみたいだね。じゃあ最後に、はいこれ。目もちゃんと休ませてあげてね。じゃあ、ご飯だ!そしてゆっくり寝て、また明日も張り切っていく準備しよう。

 

ロート製薬 ロートジーb」

 触れない。だからこそ、大事にしてほしい。

再会

 明日の21日、17時に駅前で。

 たったそれだけの手紙が一人寂しくポストに入っていた。

 彼女と最後に会ったのはお互いの高校を卒業したときのはず。LINEとかで連絡は取ってたんだけど、彼女は遠方の大学に通ってしまうこともあってなかなか会えなかった。

 成人式はこっちでやるみたいで久しぶりにこっちにくるとは聞いてて会おう会おうと話していた。でもそれは高校の同窓会でうやむやになっちゃってた。謝りの連絡をLINEで送って返信を待ちながら帰宅してみたらこの手紙があったんだ。

 私は成人したらちょっと使ってみたかったセリフを彼女に送る。

 「行きつけの店がある、そこにしよ。」 

 速攻でツッコミ返信が来た。

 

「BRUNO アイスキューブ」シリーズ

 濃い時間を過ごせるように。

癒し

 はぁぁーー……

 ため息が出てしまった。一日の終わりは心は軽くなるけど疲れがどっと押し寄せても来る。今の仕事になってからというもの、座ってPCを凝視し続けるもんだから目と肩と腰がガッタガタで仕方ない。

 心の疲れは家族で癒せるけど体の疲れは癒えない。だから、今日もレンジでチンしてはい装着。

 はぁぁ~~……

 

「ノーブル株式会社 スチームアイピロー

 暖かさはぬくもりを伝えてくれる。心にも、体にも。

好きだからこそ

 私は思うのだ。溢れている、溢れ過ぎている。このご時世、日本の至る所にお菓子が存在している。もはや無いところが無いと言えるかもしれない。スーパーやコンビニでは一大勢力を築きあげ、老若男女の垣根を超えて親しまれてるだろう。

 しかし、ありすぎて目移りしてしまう。ありすぎて見きれないのだ。私の好きなポテトチップスも増えまくっている。最近では味付けのみならず硬さや大きさまで違ってきている。

 いや、バリエーション展開があることは良いことだ。堅揚げもあみじゃがも大好きなんだ。けれど、待ってほしいんだ。色々な種類が在るからこそスタンダードなものを推したいのだ。薄くてうす塩、素材の味と塩を思い出してほしい。

 何事にも基本は大事なんだって。始まりを振り返ることが出来れば、それはきっと溢れかえった今に必要なことだと思うんだ。

 

Calbee ポテトチップス うすしお味」

 そこから始まって好きなモノを探せば良いんだ。