まどろみ
陽だまりは明るく、そして暖かい。それは思わず寝転んで眠ってしまいたいくらいに。
遠い昔、まだ私が子供だったころに父方のおじいちゃんの家に行った時のことだ。私が住んでいた洋風な家ではなく、昔ながらの和風な家は当時の私にとってとても物珍しいものだった。着いてすぐに挨拶もまばらに家の中を探検し回る。特に気に入ったのは日当たりの良い縁側とそこに面接する和室だった。暖かい日差しと畳の肌障りの良さが組み合わさってそこでごろごろするのが好きだった。そこに何だか安心を感じたのだ。
布団の中でふと目を覚ます。……夢だったみたい。今更なんでこんな夢をみたんだろう。まだ夜明け前の薄暗く調度品の少ない部屋の中をぐるりと見渡す。何かもの足りないと思ってしまった。あの夢の中の部屋にはあった何か。明かり、そう明かりが足りないのか。それがあればこの殺風景な部屋も少しは良くなるかもしれない。
明かりを探そう。明るくて、暖かくて、心が安らぐそんなモノを。
「LIGHTING FACTORY MODIFY SPHERE」
その明るさはきっと貴方のこだわりだ。