おはなしコマーシャル

おはなしにコマーシャルをくっつけたら、もっと素敵になりました

戯言

 人は時に縛られながら生きている。それは誰だって一緒だし僕だって同じ、おおよその生物にとって普遍的なことだ。昼に活動し、夜に休む。反対の刻み方をしてるやつもいるだろう。そんな、時の流れだ。

 だけど、僕たち現代人は時に縛られるだけでなく時を切り売りしている。一日を24分割し、それを時間と定めて、昼と夜ではなく、その24つの刻みに従って生活を営んでいるのだ。人の理性と英知の為せる技なのだろう。

 僕だってその一人だ。決まった時間に起き、決まった時間に働くことで時間を切り売りしている。その中で僕は時間に支配される。時間を確認しながら仕事をする。それ以外のときだって明日の時間を気にしながら遊んだり、休んでいる。

 僕の部屋には時計が2つ……腕時計、PC、スマホも入れれば優に片手を超える。どこでも時間が確認できる。逆に言えば、時間に見られているとも言えるかもしれない。時の流れの中で人だけが時間に刻まれ生きている。なんだかそれがとても寂しいことのように僕は感じたんだ。

 ……あ、別にその時と時間の話をどうこうしたいって訳じゃないんだ。ただ、その時間と生きていくのなら時計とかそういうのはやっぱり無機質なものじゃなくて何か心に響くような、遊び心のともいうような、暖かさを感じることの出来るモノの方がきっと良いと思うんだ。ただ、それだけ。そう思ったの。

 

「BRUNO タペストリークロック」

 縛られたくはない。けど、そこにあると落ち着くから。

続・雨の日

 外に出なければならない日がある。例えそれが雨であっても。そう、友達と遊ぶ約束をしているからには……!

 もともと屋内の施設へ出かけるから遊ぶこと自体は大丈夫!しかしそれが仇で遊ぶ約束は続行!私の気持ちは晴れやかではない!それはなぜか!雨の日に外へ出かけるのが嫌いだから!

 まぁ誰だって雨の日に好き好んで出かける人は少ないと思う。私もそのひとりだ。あともう少しで出かけなければならない。そろそろ準備しないと……。

 雨の日は服装に困る。濡れることを考慮しないとすぐに服が傷んでしまうし。それに傘をさしてもどうしても足の部分は濡れてしまう。特に靴が浸水してしまったら最後、その日はもう気分良く過ごせなくなる。

 が、そんな日のためにと買っておいたモノがある。「fitfit ポインテッドミドルブーツ」、いわゆるレインブーツだ。これなら多少着合わせを考えなければならないけど、雨の中純粋に楽しめるようになる。それだけで少し気分が良くなった気がする。

 さぁ服を選ぼう。

 

「fitfit ポインテッドミドルブーツ」

 足元を覗く不安から、真っ直ぐ先を見る楽しみへ。

 

雨の日

 外に出なければならない日がある。例えそれが雨であっても。そう、食料を手に入れるためならば……!

 ご飯が無いと飢えて死ぬ!それは自然の掟!そして私の部屋には現在調味料しかない!なぜか!それは明日買えばいいやと放っておいた昨日の私が原因だ!

 一人暮らしでは私が外に出ない限り手に入らない。都合よく実家から送られてこなければ!……そんなもんは無いので雨の中外に出ます。昨日の私に恨み言を呟きながら準備。もともと雨自体は嫌いじゃない、そんな日に本を読むのは好きだ。ただ外に出るのはなぁ。

 そうだ、買っておいたあの傘を使っても良いかもしれない。折り畳みと違っていつもお留守番してた和柄のやつ。こんな雨の日のちょっとした外出だから、気持ちだけでも楽しめるように。

 

「シューズセレクション 24本骨和柄アソート」

 濡れるだけでも気分は落ちる。だから気持ちだけでも華やかに。

  

お弁当

 子供の頃はお弁当の華やかさは正義だった。それだけでなんらかの地位につけるほどの。あの頃のお弁当は華やかさ=人気みたいなもんだった気がする。

 中学生になるとその地位にも革命が起こって男子の中では嘲笑・冷やかしの対象になっていった。心の自立のための反抗期からか母の愛情・熱意といったものはほとんど学校において機能しない。その頃の俺も周りと同じく母の熱意・愛情が込められた弁当よりも普遍的なものが好ましかったし、そのことに寂しさなんて感じなかった。

 高校を過ぎて自炊をするようになり、一人暮らしを始めて自分で弁当を作るようになってからようやく分かった。見慣れてしまった普遍的な弁当を作ってみても母のと同じ華やかさがない。技術ではないもっと別のモノ。それはなんだろうか。

 そんなとき、母から包みが届いた。長かったので要約すると「オモシロイモノが見つけたから送っておくよ、使ってね」ということらしい。それは「まるき らぶおかんのフラッグピック」というらしくデフォルメされたおかんというキャラクターの小さな旗だ。

 作った弁当にひとつそれを挿してみる。思っていたほど目立つものじゃなかった。けど、その台詞があるだけでとても、華やかだと思えた。

 

人の想いは変かもしれない。けど、あるだけで寂しくなくなる。

そんな夜

 もうこれは手放せない。私にとってこの夏必須のアイテムになってしまった。

 元々、私は日本の湿度が高くて蒸し暑い夏が嫌いだ。他の季節と違って暑さは面倒なのだ。涼しくしてもタオルケットの中は蒸れる。それにクーラーを起動したまま寝たら身体を冷やすし、切ったら夜中には途中で起きてしまう。携帯で気を紛らわせようとしたら最後、貴重な睡眠時間をいくら吸われるか分かったもんじゃない。

 そんな日本の夏の夜に辟易してたとき、私が見つけたのが「ニトリ ピローパッド NクールSP H」だ。寝るときにクーラーの事をそんなに考えなくても良いし、パッド形式だから使っているお気に入りの枕に合わせて使えるのも良い。どうせならこのシリーズのタオルケットやシーツとかと合わせたらもっと良いかもしれない。

 今までの寝苦しさが嘘みたいな気分だ。悪くない、いやすごく良い。もう戻れない。

 

変えられる。その変化は私をもっと快適な世界へ。

初めての

 ついにこのときが来た。周りはみんなそれの話題でいっぱいだったけど私はいいやって言っていつも断ってた。でも、ほんとはすごくやってみたかった。学校では禁止されているから使うことが出来なかったけど、休日で遊びに行くだけの今日なら使うことが出来る!

 前日の夕方になってある問題があったことに私は気づいた。話半分に聞いてたから、いざどんなモノだったか記憶があいまいなような……なんてこと。最初からテキトーなモノでキレイに出来るか分かんないし自信がない……。

 どうしようか考えてたそんなとき、お母さんが声をかけて来たんだ。なにかあったのか、って。すぐに私は直面している問題を話した。不思議なくらいスッと喋ることが出来たと思う。お母さんは話を聞いたらすぐに出掛けるぞ。なんて言って近くのお店に私を連れて行って「きれいプラザ TM ピールオフマニキュア」シリーズをいくつか買ってくれた。

 水で落とせるからネットとか見て納得するまでやってみなさい、出来たら教えてね。とだけ言ってすたすた行ってしまった。私はありがとうとだけ言って袋からそれらを取り出した。

 ――ついにこのときがきた。昨日は何度かお母さんに笑われてしまったけど、なんとか良い感じだと思えるとこまで出来たと思う。

 今日の私は昨日までの私とはもう違う。気がした。

 

初めては臆病だ。だから、何度でも失敗出来た方が良い。

 

四季の夏

 暑い。暑い。日に日に最高温度を更新するこの時期では、それと比例するように自分の部屋も熱と温度が上がってきていた。まさか、クーラーが無いとここまでキツいとは……。完全に自分の浅慮が招いた事態だった。

 マズイ、これはマズイぞ。この部屋にはクーラーが無い。何故かって?家賃の安さに惹かれて即決したら配線されてなかった。それだけだ。面倒だからと、後回しにしていたツケが来てしまったのだ。既に部屋内は外と変わらないくらい、いやそれ以上とも言えるほど蒸し暑くなっている。早急に旋風機を買わなければ。

 早まってはいけない。このままただ扇風機を買っては冬はどうなる?また別の機械を買っては邪魔だし無駄になってしまう。ここは冬でも置物にならないために暖房機能も備えたファンヒーターを探すべきではないだろうか。

 善は急げと部屋のドアを向かっていった。

 

dyson AM09 ファンヒーター」シリーズ

 利用は計画的に。思い切りは心のままに。